庭にいるカマキリがずっと同じ場所にいる。なんで動かないのか、理由を知りたい。
このような疑問に答えます。
結論を簡単にまとめると、下記の通りです。
■カマキリが動かない理由
- 脱皮の準備や脱皮後のため
- 獲物を待つためにエネルギーをできるだけ節約している
- 産卵期に入っている(9月~10月頃)
- 冬で気温が低くなり、カマキリ自身の体温も低くなっているため
当記事では、カマキリが動かない理由について、詳細を解説しています▼
カマキリが動かない理由
カマキリがなぜ動かないのか?4つの理由について順番に紹介していきます。
動かない理由①:脱皮の準備、もしくは脱皮後のため
静かにじっとしている理由のひとつに、脱皮があります。
脱皮の時期が近づくと、カマキリは食事を摂らずに断食の状態に突入。
そのまま動かずに脱皮の準備を始めるのです。
そして、脱皮が完了した後も、カマキリはしばらく静止しています。
なぜなら、この時期は、カマキリの外骨格はまだ柔らかい状態だからです。
なので、外骨格が硬化するまでの間は、安全のため動きを控えるのです。
動かない理由②:獲物を待つ戦略
二つ目に、獲物をひたすら待っているという理由があります。
カマキリは食べ物がなくてもしばらく生存することができる昆虫です。
実は、肉食性の昆虫としては、カマキリを含め、断食は珍しい行動ではありません。
自然界では食べ物が常に得られるわけではないため、昆虫は食事が制限された状況でも生き延びるために進化してきました。
カマキリは、毎日エサを確実に得られるわけではありません。
そのため、無駄な動きを避け、じっとしていることが多いのです。
これにより不要なエネルギー消費を節約しているのです。
さらに、カマキリは速度を活かした捕食を行うわけではなく、むしろ獲物が接近するのを静かに待ち伏せます。
獲物に気取られないよう、静かに待機することで、効率的に捕食しているのです。
私たち人間から見れば、
違うところに動けば、エサとなる虫がいっぱいいるのに…
と思う方は多いでしょう。
ただ、カマキリ視点ではそういった情報はわからないため、上記に挙げたやり方が最高率だと考えているのかもしれません。
動かない理由③:産卵期を迎えている
産卵期に入ったため、動かないということも考えられます。
カマキリが産卵する時期は、主に9月から10月にかけて。
この時期は、多くのメスカマキリは大きなお腹を抱えており、動きが鈍くなることが普通です。
お腹がそれほど大きくない場合、メスがすでに産卵を終えた可能性が考えられます。
動かない理由④:変温動物のため
カマキリが変温動物のため、動かなくなったということもあります。
■変温動物とは?
外界の温度によって体温が変化する動物のこと。冷血動物ともいう。
つまり、気温が低くなれば、カマキリの体温も低くなるのです。
なので、気温が一気に低下する冬場などは、カマキリの代謝活動が大幅に低くなります。
結果、寒さによって動くことができない状態に陥ってしまうのです。
カマキリが動かない理由に関するまとめ
今回は、カマキリが同じ場所でずっと動かない理由について情報をまとめてみました。
以下、今回の簡単なまとめになります▼
- 脱皮前、脱皮後で安全のために動かないでいる
- エネルギーを節約し、獲物をひたすら待っている
- 産卵期に入っている
- 気温が低下し、代謝活動が低くなっている