カマドウマって益虫と害虫のどっち?毒性があったら怖いんだけど…。
このような疑問に答えます。
結論を簡単にまとめると、下記の通りです。
- カマドウマは害虫ではない
- カマドウマに毒性はない
- 環境によっては、益虫となる可能性もある
当記事では、カマドウマの特徴・習性などを元に、益虫なのか害虫なのか、詳細を解説しています▼
カマドウマは害虫ではなく毒性もない
カマドウマは、一般的な害虫とは違います。
人間に対しては攻撃的でなく、毒、毒針などを持っていません。
なので、人に対しては安全な昆虫なのです。
ただ、稀にカマドウマに噛まれたという事例が報告されることがあったりします。
しかし、こういったケースの場合は、
- カマドウマを無理やり掴んだ
- 寝ている人の動きに驚いて反射的に反応した
といった可能性が考えられます。
また、ゴキブリやハエと異なり、衛生面で人への害を及ぼすことはほとんどありません。
ですが、その外見がかなり特徴的なため、特に暗い場所での遭遇は、多くの人に強い不快感を与えることがあります。
そのため、『不快害虫』となってしまっているのが現実です。
カマドウマは益虫となる場合もある
あなたの環境によってですが、カマドウマが益虫となる場合もあります。
益虫となりえるケースは以下の2つです。
- 害虫を食べてくれる
- 土壌を豊かにしてくれる
益虫の理由①:害虫を食べてくれる
カマドウマは害虫を食べてくれます。
例えば、
- ゴキブリ
- ハエ
といった多くの人が嫌悪感を持つ害虫を食べてくれるのです。
しかも、カマドウマは虫の死骸も食べてくれる昆虫。
なので、小さなゴキブリの死骸でさえも、普通に食べてくれるため、私たち人間にとってありがたい存在だったりします。
ただし、アシダカグモのような強力な害虫駆除効果は期待できないため、その点は注意が必要です。
益虫の理由②:土壌を豊かにしてくれる
カマドウマは、土壌を豊かにする役割を持っています。
実は、カマドウマは雑食性の昆虫で、
- 樹液
- 落ち葉
- 土の中の有機物(堆肥、腐植質)
なども食べてくれます。
そして、それら有機物を消化する過程で排出される排泄物は、微生物にとっての栄養源となります。
その結果、土壌の質が向上し、植物が育ちやすい環境が整うのです。
つまり、
- 農作物を作る農業者
- 家庭菜園を作っている方
- 庭でガーデニングを作っている方
といった人たちにとっては、カマドウマの存在はありがたい存在なのです。
ですから、作物や植物を育てている人は、カマドウマを見ても駆除せずに大事にした方が良いですね。
カマドウマは害虫か益虫なのかに関するまとめ
今回は、カマドウマは益虫と害虫のどちらなのか、特性・習性などの情報を元にまとめてみました。
以下、今回の簡単なまとめになります▼
- カマドウマは害虫ではなく、毒性もない
- 外見が特徴的なことにより、不快害虫になってしまっている
- カマドウマは害虫を食べたり、土壌の質を向上させる役割があるため、益虫ともいえる存在
多くの人から嫌われているであろうカマドウマ。
ですが、害虫ではなく、むしろ益虫としての側面を持った昆虫なので、家の近くで見かけても、できるだけ駆除しないであげましょう。